私が公立の小学校教員をしていた時、
担任していたある女の子が放った言葉があります。
「先生、ごめんね。」
これは、その女の子から私が聞いた最後の声でした。
本当に愛おしかった、あの子
私が1年生の担任をすることになった教室に、「あの子」がいました。(以下、Yちゃんと言います。)
Yちゃんは心を許した人にはとことん心を開いて、相手と仲良くなろうとする心優しい、素直な女の子でした。
担任である私にも、すぐに心を開いてくれて本当にたくさん自分の話をしてくれました。
私が好きだと言ったミッフィーのイラストに習いたてのひらがなで、メッセージを添えた紙を毎日のように渡してくれました。
「先生は何色が好き?」
「先生、Yちゃん(自分のこと)のこと好き?」
「先生、今日の昼休み、一緒に遊ぼ?」
とにかく気づけばYちゃんはいつも私のそばにちょこんといて、
担任だった私と関係性を築こうとしてくれました。
毎日ありとあらゆる手を使って一生懸命思いを伝えてくれるYちゃんに応えたかった私は、他の子供達との関わりを大事にしつつも、とにかくほんの数分でも、Yちゃんと毎日コミュニケーションをとろうと時間の捻出に励んでいました。
どんなに日々忙しくても、子供達と目線を合わせたコミュニケーションの時間が、ギリギリだった私の心をいつも支えてくれていました。
ある日の算数の授業で…
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